BWSとは?
ビジネスワークショップ
(BWS)参加企業の
新たな気づきと出会いの事例紹介
ビジネスワークショップ(BWS)参加企業の新しい気づきと出会いの事例紹介
ある会員企業は、クラウドファンディングのビジネスワークショップへ参加したことをきっかけに、新しいチャレンジがスタートしました。
その会社は、尼崎市の柏木鉄工さん。受託生産で産業機械設備を製造する製缶業者です。
同社では従来、製造過程で出る端材はスクラップしていましたが、SDGsに取り組む為めSDGs認証を取得し、端材のアップサイクルブランド ハザクルラボを立ち上げました。その最初の開発製品が、ソロキャンプ用の焚き火台。これをクラウドファンディングを使ってブランド戦略の一端としてスタートさせました。
端材のアップサイクルブランド ハザクルラボ
端材を使った焚き火台 (makuakeでクラウドファンディング)
1.BWSでの新しい出会いから新しいチャレンジが始まりました。
講師であった川辺さんとコラボし、端材を使用しSDGsの理念に沿った環境に優しいアップサイクル製品の開発をクラファンと連動させる取り組みにチャレンジしました。この取り組みを始めてからいろいろな変化が起こり始めました。
BWSの講師とのコラボ
2.人材の育成、教育
今までは取引先から依頼された。製品を決められた通りに作るだけでしたが、初めて自社製品の開発に取り組みました。この経験を通じて、社員たちは以下のような新しい知識やスキルを身につけることができました:
- お客様が本当に求めているものを考えた商品作り
- 他社の似た商品と差をつけるための工夫
- 商品の魅力を効果的に伝える方法
- ブランドの作り方
さらに、SNSを使って
- 商品開発の過程や想いを発信
- お客様とつながり、ファンを増やす方法を学習
私たちは企業向け(BtoB)の製品を作る会社ですが、あえて一般消費者向け(BtoC)の商品開発に挑戦したことで、会社のPR方法を含め、たくさんの新しい発見がありました。
3.メディアでのPRと露出
この取り組みは、日刊工業新聞やNHKのTV番組「ほっと関西」でも取り上げられ、 話題になりました。 メディアに我社を無料で取り上げてもらい対外的PRすることなど数ケ月までは思いもかけなかったことが現実となりました。
またこれらを起点に地域自治体や地域企業との新しい繋がりも生まれました。
4.地域の高校との協力プロジェクト
尼崎のIT企業「エアグラウンド社」が、私たちを地元の高校の課題研究型授業の協力企業として推薦してくれました。エアグラウンド社は地域の高校・企業・自治体をつなぐ活動を行っており、MTCAの会員でもあります。
この3年間、私たちは高校生たちと一緒に、端材を活用した新商品の開発(課題研究型授業:PBL)に毎年取り組んでいます。高校生たちは商品の企画から販売まで、実践的な経験を積んでいます。
2024年度には、さらに踏み込んだ取り組みを始めました。
商品開発にマーケティングの考え方を取り入れ、MTCA会員でもあるマーケティングのコンサルタントの方に直接授業で数回の登壇・指導を行ってもらいました。
この活動は、高校生だけでなく、担当している私たちの社員にとっても貴重な学びの機会となっています。普段の業務では経験できない新しい知識やスキルを身につけることができ、長期的な視点で見ると、効果的な社員教育の場にもなっています。
また、この活動を通じて、複数の高校と新しい関係を築くことができました。将来的には、この取り組みを通じて当社に関心を持ってくれる高校生が増え、優秀な人材の採用にもつながることを期待しています。
みかんむき
高校生のアイデアから生まれた カラビナ
これは、MTCAのビジネスワークショップ(BWS)が提供する「出会い」と「気づき」が、新しい「動き」を生み出す事例のひとつです。柏木鉄工さんは、SDGs、クラウドファンディング、人材採用、人材育成、企業ブランディングに取り組むアプローチを手にし、成果をあげています。
あなたの会社も、BWSへの参加を通じて、このような変化の端緒をつかむ期待を持てます。専門家の知見、他の経営者との交流、そして新しいアイデアとの出会いが、
貴方やあなたの会社に予想もしなかった成長の機会をもたらすかもしれません。
BWSは単なる勉強の場ではありません。
貴方やあなたの会社を次のステージへと導く、実践的で具体的な成果を生み出す場です。
この事例のように、あなたの会社の新しいサクセスストーリーが、次のBWSで生まれるかもしれません。
ビジネスの世界は日々変化し、新しい挑戦が求められています。
BWSに参加し、あなたの会社の未来を切り開く第一歩を踏み出しませんか?
尼崎市長が来社